こんな世界線は嫌だ!

 

前回のおさらい

 

前回の「たまには真面目な話をします。」という記事では、
「原因論」目的論」という考え方をご紹介させていただきました。

「人は常に自らのライフスタイルを自ら選択している」とした上で、

1.変わらないことでつきまとう不満
2.変わることで生まれる不安

という2つの感情のうち
どちらを選択した人生を送っているかという話もしました。

 

つまり、誰しも変わろうとすれば、大きな不安は襲ってくるけれども
それを乗り越えなければ、現状を変えることはできない

ということでしたね。

 

そして、その不安を乗り越えるためには「勇気」が必要
勇気ある行動をした瞬間を思い出し、一緒に歩みを進めましょう!

というところで終わりにしました。

 

 

どんな未来が待っている?

 

そして、今回はその「原因論」「目的論」について、
もう少し掘り下げた「アドレリアンが目指す未来」について共有したいと思います。

 

具体的には、

「原因論」に縛られた世界の行く末はどうなるか

「目的論」のライフスタイルを選択することで、あなたの人生はどう変わるのか

という2点についてお話していきます。

 

注意ですが、アドラー心理学は「目的論」の立場をとっています。

 

この原因論と目的論の違いを明確にを知っているだけで、
あなたのこれからの人生は全く違ったものになります。

難しい言葉はなるべく使わず、かみ砕いてお伝えしますので
最後までついてきてくださると嬉しいです!

 

 

原因論者100%

 

ではまず、ある仮想世界をイメージしてください。

 

それは、「原因論」こそが「この世の真理」とされている世界です。

※真理とは:いつどんなときでも変わることのない普遍的で正しい道筋・真実の道理

つまり、過去の原因(トラウマ)が今の行動を規定しているという世界ですね。

 

その世界が実際に存在したと仮定した場合、
その世界ではどんなことが起こるのか見ていきたいと思います。

(まあ、今の現実世界とほとんど同じ状況なのですが。笑)

 

まずその世界に、
学校で幾度となくイジメを受けたA君が居たとします。

そしてそのA君は引きこもりになってしまいました。

(悲しいことですが、よくある話ですよね。)

 

では、この世界(原因論)ではこれをどう説明するのか。

 

それはシンプルに・・・

イジメを受けたから、学校に行けなくなった(AだからBできない)

と考えます。

 

 

果たして本当にそうでしょうか?

 

もし仮に、そうだと仮定した場合、
実はおかしいことになります。

 

どういうことかというと、

原因論では、過去の原因(トラウマ)が今の行動を規定している

と考えるわけなので、

 

イジメにあった全ての人が、
A君と同じ結果(今の行動)になっていないと辻褄が合わないのです。

つまり、原因論の考え方が正しいとすれば、
イジメにあった人すべてがA君と同じ「引きこもり」になっていないとおかしいわけです。

 

まあ、引きこもりではないにしろ、過去に同じトラウマを経験した全ての人が、
同じ結果(今の行動)になると考えるのが原因論の考え方です。

 

ただご存知の通り、実際はそうではないですよね。

もちろん、A君のように自宅に引きこもる子もいますが

イジメてくる相手と戦うB君

イジメられているという事実を気にせず
他の環境(別クラスや別の学年、部活動)で友だちを作って楽しく学校生活を送るC君

など、ほかにも様々いらっしゃいます。

 

このように、イジメを受けた全員が
A君と同じ結果(今の行動)になることはあり得ないのです。

 

つまり何が言いたいのかというと、

A君は過去に何かしらの原因(イジメ)があって
今の行動(引きこもり)をしているわけではないということです。

 

もっと詳しく説明すると、ここまで見てきたように、
A君と同じような過去の原因(トラウマ)を持っていても

引きこもりにはならず、今を楽しく過ごせている
(B君やC君のような)人はたくさんいるので、

「過去の原因が今の行動を規定する」という原因論の考え方は、
正しいとは言えないということです。

 

 

じゃA君は理由もなく引きこもっている?

 

なんてことはもちろんありません。

 

ここで使うのが・・・、そう!目的論です!

目的論の立場から考えることで、A君が今の行動に至った背景が見えてきます。

 

目的論の立場から考えるとはつまり、
過去の原因によって今の行動が規定されているのではなく、

未来の目的があって、それを達成する手段として、
今の行動が選択されていると考える
ということですね。

 

では、肝心のA君の目的とは何なのか。

それはA君に聞いてみないとわかりませんが
一般的には以下のような目的が考えられます。

・いじめたクラスメートへ無抵抗の復讐をしたい

・何もしてくれなかった担任教師に対して無言の圧力をかけたい

・最愛の理解者である親から同情が欲しい

想像に難くないですよね。

 

そして、その目的を達成する手段として、
「引きこもる」という選択をしているのです。

 

自宅に引きこもっていれば・・・

いじめたクラスメートが怒られる(場合によっては謝りに来る)

 

学校に行かないようになれば・・・

担任教師が悩み苦しむ(場合によっては謝りに来る)

 

自室に引きこもっていれば・・・

親が心配して、同情してくれる

 

という具合に、「引きこもる」という行動を選択すれば、
たとえ幸せとは言えなくても、「未来の目的」を成就させることができます。

 

つまり、過去の原因(トラウマ)ありきの行動に見えるものも
正確にはそれらは存在せず、

そこには、今の行動に至たる目的があるだけということです。

 

「ん・・・?ということは、トラウマの存在を否定するのですか!?」

 

と疑問を持たれたあなた!

鋭いですね~(笑)

 

実はその通りで、アドラー心理学ではトラウマの存在を断固として否定します。

過去のトラウマなど存在せず、
全ての行動には、未来で果たしたい目的があるだけと考えます。

 

このトラウマの議論については、
白熱しすぎてしまうので、次の記事で解説しますね!

 

 

貧しかったあの頃・・・

 

の話を少ししましょう。

僕は貧しい家庭に生まれ、とても裕福とは言えない環境で育ちました。

(それでもすごく幸せでしたけどね!)

 

そんな中、もし僕が「原因論の住人」

貧乏だから大学に行けない
貧乏だから好きなご飯も食べられない
貧乏だから友達と遊びにも行けない

と考えていたら「今の生活」は、全く違ったものになっていたでしょう。

 

ただ幸いなことに、僕は「目的論の発想」を持っていたので

貧乏だからこそ人の何倍も勉強しよう
貧乏だからこそお金の教養を身につけよう
貧乏だからこそ当たり前の幸せに気が付けた

と考えていました。

 

幼いころに貧乏だったからこそ、
今のビジネス企画を立ち上げることになり、

200名近い仲間たちと出会い
共に夢を追いかけられているのだと確信しています。

さらにその仲間たちが居てくれたのおかげで、
労働収入を必要としない自由なライフスタイルの構築術をマスターすることができました。

 

だから、貧乏でいてくれた両親(笑)には、
本当に心の底からたくさん感謝しています。

 

また僕の両親は、いわゆる「若ママ、若パパ」だったので
20歳そこそこで、周りの友だちが皆楽しそうに遊んでいる中、

その誘いを断り、「青春」「思い出」を全て投げ捨てて、

まだ泣くことしかできない僕たち兄弟に、
「無償の愛」「有限の時間」を捧げてくれました。

 

なので、両親を早く社会からセミリタイアさせてあげて、
"第二の青春時代"を謳歌してもらおうと思っています(笑)

 

 

変えることのできない未来

 

原因論の生き方を突き詰めて考えていくと・・・
(想像しただけで恐ろしいですが。)

次のようになります。

 

僕たちの「今」は、過去によって規定されるものだとすれば、

僕たちの「未来」は、絶対に変えることができない
"全てが決定された未来"になります。

なんせ過去は変えられないのですから(笑)

 

だからこそ、アドラー心理学では(またアドレリアンである僕は)、
目的論に立脚したライフスタイルを選択しています。

人は過去の原因によって突き動かされるほど、脆弱な存在ではなく
未来の目的を果たすために「今この瞬間」を生きることができます。

 

そう!つまり、未来は変えられるのです!
(あなたが目的論の考え方を持つだけで)

この記事を通して一番お伝えしたかったことはこれです。

 

目的論の考え方とは、何が与えられているかばかりに悲観的に注目するのではなく
与えられたものをどう使うかを前向きに考えるということです。

 

今回はイジメを受けたA君を例にした話をしましたが
これはあくまで一例に過ぎません。

あなたにも「過去の原因」によって今の行動を決めていると思っていたことが
突き詰めて自問自答してみると、

「未来の目的」を果たすための行動だったということが多々あると思います。

 

そして「今」に満足していないのであれば、やることは一つ。
未来の目的を変えれば良いのです。

そのためには、まず今のあなた自身の目的を知ることから始めましょう。

それこそが目的論のライフスタイルであり、
原因論の住人から脱却できた「ライフスタイルの大転換」となります。

 

また、もし身近な人がA君と同じような状況で苦しんでいるのであれば
まずはそのA君の目的を考えることから始めてあげてください。

そこに解決に糸口がありますよ!

 

人は誰しも変わることができる。

のみならず、幸せになることができる。

今この瞬間から。一人の例外もなく。

 

 

 

~追伸~

 

もし仮に、あなたが変われずに苦しんでいて、
今幸せを実感できずにいるなら

それは、あなたが劣悪な環境で育ったからでも
貧しい家庭に生まれたからでもなく

あなた自身が、変わりたくないとの不断の目的を持っているか
幸せになる勇気が足りていないかだけです。

 

逆に言えば、あなたが「変わりたくない!」という目的を捨て
「幸せになる勇気」を持つことができれば、幸せになることができます。

 

「幸せになる勇気」についてはまた後日記事にまとめますので、次の記事では、

「トラウマは本当に存在しないのか?」についてお話したいと思います。

(賛否両論が多い概念なので、議論するのが楽しみです。笑)

 

では本日はこの辺りで。

いつも有難う御座います。

 

凌太

1 個のコメント

  • 学校の先生をやっていると、不登校の問題はよく起こるのですが、不登校児を抱える教師全員に読ませたい内容でした。目から鱗です。
    ありがとうございました。

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